24日札幌市教育委員会は、札幌市北区の市立あいの里東中学校の女性教諭が、生徒267人分の成績や友人関係、学校生活で必要な配慮事項などの個人情報が記載された資料を体育館に置き忘れ、複数の生徒が見ていたと発表しました。
 資料は8日後に見つかりましたが、その間、資料は放置され、中にはスマホで撮影した生徒もいました。

 札幌市教委によりますと、あいの里東中学校で4月10日午後4時ごろ、1年生のクラスを担任する女性教諭が、体育館のステージにある演台に、生徒の個人情報が記載された書類を置き忘れました。

札幌市教委の会見(24日)

 書類は10数ページあり、生徒267人分の家族構成や、成績のほか、仲が良い生徒や悪い生徒の名前、どういう場面で不安を覚えるか、思いが空回りして泣いてしまうことがあるなど、具体的な性格などが記されていました。

 8日後の18日午後6時ごろ、保護者から学校に「子どもが『1年生の個人情報が記載された資料を体育館のステージに置いてあるのを見た』と話している」と電話で連絡があり、学校がその日のうちに資料を回収しました。   

 その後、学校が部活動で体育館を使用した2、3年生など生徒79人に聞き取りしたところ、十数人が見ていたことが判明。

 この中にはスマートフォンで資料を撮影した生徒もいましたが、保護者の同意を得たうえで削除され、校外やSNSなど外部への流出は確認されていないということです。

 なお女性教諭が書類の紛失に気づいたのは2日後で、同僚と学校内を探しましたが、教頭や校長には伝えていませんでした。

 学校は5月23日に保護者説明会を開き、謝罪しました。

 札幌市教委は「不安や不信感を与えてしまったことに深くお詫びする」とコメントしていて、女性教諭の処分も検討しています。

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