◆殺害依頼に「考えさせて」と答えたが
「消したい人がいる」 3月下旬、関根容疑者は知人男性にこう依頼。だが、拒否されたという。(写真はイメージです)
関根容疑者は4月上旬、今度は顔見知りの佐々木光容疑者(28)に報酬を示し、「死体の処理」を依頼する。「力のある人だから断れなかった」という佐々木容疑者は、知人の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)に話を持ちかける。 平山容疑者は東京・渋谷のクラブで知り合った姜光紀=カングァンギ=(20)、若山耀人=きらと=(20)両容疑者へ依頼を伝えた。理由は「怖いもの知らずに見えたから」。 数日後、報酬を増額した上で、依頼に「殺害」が加わった。姜容疑者は「やる」と答え、若山容疑者は「考えさせて」と戸惑う。だが、「今決めろ」と言う平山容疑者に押し切られた。◆報酬1500万円
4月13、14日の夜、平山容疑者は埼玉県や東京・上野で事件で使うガソリンや電気コードなどを購入。翌15日午後9時、前田容疑者が夫婦と合流、不動産物件の内覧だとしてレンタカーに乗せて移動する。 夫婦と同容疑者は15日午後11時50分ごろ、品川区の空き家に入ったとみられる。2時間前には近くのコンビニに平山、姜、若山の3容疑者が合流し準備を進めていた。夫婦は空き家のガレージで16日午前1時半までに姜、若山両容疑者に襲われ、首を絞められて殺害されたとされる。 両容疑者は、平山容疑者から借りた車に2遺体を乗せて、那須町へ。そのころ、関根容疑者から佐々木容疑者へ報酬1500万円、さらに五反田駅近くで同容疑者から報酬が平山容疑者へ渡された。 16日午前6時50分、那須町の河川敷で、焼かれた夫婦の遺体を通行人が発見。夕方、車を返しに来た姜容疑者に、平山容疑者が若山容疑者の分も含めた報酬500万円を渡す。 16日夜〜17日未明、関根容疑者が「実行役を出頭させろ」と佐々木容疑者に指示。平山容疑者を通じて2人に連絡したが不通。状況を知った佐々木容疑者は「それならおまえが出ろ、と上の人が言っている」と伝える。17日午前6時半、平山容疑者が、五反田駅前交番に出頭。「栃木の事件のことを知っている」と口にした。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。