札幌市は、条例に定める保育士を配置せずに子どもを継続的に預かっていたとして、札幌市の認可保育園に事業停止命令を出しました。

事業停止命令が出されたのは、中和興産が運営する札幌市南区の認可保育園、「ちゅうわ南保育園」です。

札幌市によりますと、この保育園は今年3月、職員が一斉に退職したため、職員を補充するまでの間、別の認可保育施設で保育を行うことになっていました。

ところが4月、この保育園が札幌市に無断で保育を再開していることがわかり、調査したところ、1日のうちの一部の時間帯で条例に定める保育士を配置せずに子どもを預かっていることが判明しました。

この状況を受けて、札幌市は、児童福祉に著しく有害であるとして「ちゅうわ南保育園」を運営する中和興産に対して、6月1日から2024年3月31日までの10か月間、事業停止命令を出しました。

中和興産が運営する別の認可保育園で働いていた保育士は。

中和興産が運営する別の認可保育園の元保育士
「(3月時点で)正社員が0人で、無資格の人を入れながら回してる状況だと思います」

(保育士の人数規定は満たしている状況?)
「もともと私がいたときから満たしてなかった。さらに満たしてない状況だと思います。0~5歳児を1つの部屋で見るとなると、年齢差があるので、まだ歩けない子と5歳児が一緒に遊ぶのは難しいけど、そうするしかない」

 中和興産をめぐっては、運営する別の保育園で、在籍していない職員を書類に記載するなどして、助成金を過大請求していた疑いも持たれていて、札幌市や児童育成協会が調査を続けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。