札幌市は、市内の小規模認可保育所が、条例に定める保育士を配置せずに子どもを継続して預かっていたとして、10か月間の事業停止命令を出したことを発表しました。

事業停止命令が出されたのは、札幌市中央区南15条西16丁目の認可保育所、ちゅうわ南保育園です。

札幌市によりますと、ちゅうわ南保育園では、2024年3月に保育職員が一斉に退職したため、職員の補充が整うまで、保育の必要な子どもを別の認可保育施設で保育を行うことになりました。

ところが、後日、札幌市に無断で、ちゅうわ南保育園で保育を再開していることが判明、1日のうち一部の時間帯で、条例に定める保育士を配置せずに、子どもを預かっていました。 

保育士が未配置となっていたのは17日間で、このうち、1時間以上保育士が未配置だった日は、5日あったということです。

札幌市は、この状態は児童福祉に著しく有害であるとし、ちゅうわ南保育園に対し、2024年6月1日から2025年3月31日の10か月間の事業停止命令を出しました。

なお、札幌市によりますと、ちゅうわ南保育園に在籍している子どもは全員、他園への転園の見通しが立っているため、子どもの保育への影響はないということです。

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