田んぼに巨大な絵が描かれます。青森県田舎館村では、田んぼアートの下絵づくりが始まりました。巨大な絵の完成に向け1cm単位での作業を行います。

23日は午前9時から村の職員など約40人が、役場横の田んぼアート・第一会場で「カヤ挿し」作業を行いました。

カヤ挿しは、異なった色のイネを植える場所を示す下絵づくりの作業で、測量機を使って1cm単位で位置を確認し、カヤを1本1本手で挿していきます。

作業の様子
「ちょい役場(側)!役場役場役場役場…。ストップ!はいそこ!」

今年の第一会場のテーマは「神奈川沖裏と北里柴三郎」。2007年以来、二度目の挑戦となる「神奈川沖裏」は、浮世絵を忠実に再現するため、波の部分はカヤを60本以上挿していきます。これをビニールひもで結ぶことで7色のイネを植える場所を区別します。

第一会場だけで挿すカヤの数は1万700本。2023年より1000本以上増えたカヤを、限られた時間と人数で挿していくためには、職員たちの経験が重要になるといいます。

田舎館村企画観光課 小森好展さん
「職員たちの長年の経験と勘で、測量せずにここだと打ってしまうというのも作業を短縮して田んぼアートに間に合わせるためにも大事」

23日は、県土地家屋調査士会の会員17人も応援に駆け付け、日頃の測量経験を駆使して北里柴三郎の顔の部分にカヤを挿していきました。

田舎館村企画観光課 小森好展さん
「(田んぼアート)元祖・発祥の地というプライド。元祖としてがんばらなければいけないので、辛い作業ではありますけどがんばっていきたい」

カヤ挿しの作業は5月いっぱい続けられ、5月末からは並行して田植えが始まる予定です。

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