通販会社「夢グループ」(東京都文京区)の収益約3700万円を別会社に送り損害を与えたとして、警視庁捜査2課は23日、背任の疑いで、夢グループ元企画宣伝部長の会社員川崎淳史(49)=千葉県松戸市=とイベント企画会社ワイルドワン代表の沖山守(57)=東京都台東区=両容疑者を逮捕した。  逮捕容疑では2019年12月~21年12月、夢グループへの広告料金の一部約3700万円を、広告代理店からワイルドワンの口座に送らせ、夢グループに損害を与えたとされる。捜査2課は2人の認否を明らかにしていない。  夢グループは顧客に商品カタログを毎月郵送し、希望する企業のチラシを同封して広告収入を得ている。2課によると、広告事業を担当していた川崎容疑者が広告代理店に指示し、18~23年に広告料の一部計約1億3000万円をワイルドワンの口座に送らせていた。  川崎容疑者は代理店に「便宜的に支払先を分けた」などと説明。同時に広告単価も上げたため、夢グループの収入が大きく変わらず、発覚が遅れたとみられる。約1億3000万円は2人で分け、遊興費や不動産購入、ワイルドワンの運転資金などに充てたという。  川崎容疑者は問題の発覚後に退社した。夢グループの広報担当者は「事実関係を確認している」と話している。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。