今年3月、山口県下関市沖の響灘で韓国船籍のケミカルタンカーが転覆し乗組員9人が死亡した事故で、転覆したままの状態になっていた船の引き起こし作業が始まったとみられます。


船底をあらわにしたケミカルタンカー「キョヨン サン」には、クレーン船が横付けされ、船の上で作業する作業員の姿が確認されました。

事故は3月20日、下関沖の響灘で「キョヨン サン」が転覆し、乗組員11人のうち9人が死亡、1人の行方が分からなくなっているものです。

船体は2か月にわたって現場海域に残されたままとなっています。

国内の代理店などによりますと、現場近くの沖合人工島長州出島に大型のクレーン船が待機していて、きょう、船体を引き起こす作業をするとしていました。

内容物を抜き取ったのち、韓国にえい航するということです。

門司海上保安部では作業後、行方不明の1人について船内を捜索するとしています。

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