(若狭敬一キャスター)
21日、東京・練馬区で2歳の女児が、車の窓に挟まれて死亡する事故が起きました。こうした車の窓に挟まれる事故は、過去にも起きているようです。

(山内彩加アナウンサー)
消費者庁が管理している「事故情報データバンク」によりますと、こうした挟み込み事故というのは2008年以降12件発生していて、そのうち8件が、子どもが被害にあっている事故だったということです。

具体例では、運転者が目を離している間に子どもが指を挟んでけがをした。
また、運転者が車外に出ていた間に、残された2人の幼児がスイッチで遊んでいたところ、指を挟んで中指を切断した。こういった挟み込み事故があったようです。

(若狭キャスター)
子どもはスイッチやボタンを押すのが好きですからね。指を挟まれるケースが多かったということですが、パワーウインドウの怖い一面を感じましたね。

(大石邦彦アンカーマン)
パワーウインドウで車の窓が閉まる力を「日本自動車連盟(JAF)」が、調べています。ミニバンの場合は、座席ごとに加わる力は違うんです。

運転席は最も力が加わると35キロぐらいで、子どもが乗ることが多い後部座席では、左右どちらも25キロ以上の力が加わるということです。

30代の女性だと片手で止めることができないほどの力で、50代の男性でも片手で止めるのが精一杯で窓を下げることはできなかったということですから、子どもならどうなるかということが分かります。

子どもが挟まれないために気を付けること

(若狭キャスター)
今回、事故が起きた車には「挟み込み防止機能」が付いていたかどうかは分からないのですが、この機能が付いていたら大丈夫だったのでしょうか?

(大石アンカーマン)
「挟み込み防止機能」が付いてたら万全ではないかと思ってしまうんですが、そうとも限らないようです。

JAFによりますと「挟み込み防止機能」というのは、閉まりきる直前の部分では挟み込みを検知しない領域もあるということですから、窓が閉まりきってしまうと指が挟まって切れてしまう場合もあるんです。

(若狭キャスター)
子どもの指は細いですから、検知しない場合もあるということでしょうね。私たち大人のドライバーは、どのように気をつければいいのでしょうか?

(山内アナ)
子どもが車の窓に挟まれないために気をつけることは、3つあるそうです。

消費者庁がウェブサイトで呼びかけています。
1)子どもに「閉めるよ」などと声かけ・確認してからパワーウインドウを操作する。
2)チャイルドシートに正しく乗せ、ベルトが緩まないようにする。
3)ロック機能を活用し、子どもが誤って操作するのを防ぐ。

(大石アンカーマン)
私たち大人もパワーウインドウの機能を、しっかり理解していないといけないということですね。

(若狭キャスター)
車内での子どもの事故ですが、これからの季節には車の中に置き去りにされて熱中症になるという事故も毎年のように起きています。車に乗るときにはドライバーである大人も気をつけましょう。

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