本格的な暑さが到来するのを前に、名古屋市の消防隊員が汗をかいて熱中症を予防する「暑熱順化(しょねつじゅんか)」の訓練を行っています。

CBCテレビの記者も体験してきました。

名古屋市の消防隊員が毎年、この時期に行っているのが本格的な暑さを迎える前に暑さに体を慣れさせる「暑熱順化トレーニング」です。

これは週に3回ほど熱中症対策として行う「汗をかく訓練」。

暑さに慣れていないために汗をかきづらい人は、体の外に熱が逃げにくく熱中症になりやすいと言われています。

隊員は、まず重さ5キロほどの防火服を着て、腕立て伏せやスクワット、ランニングなどのメニューをこなします。

体力自慢の消防隊員は、まだ余裕がありそうですが…続いてボンベやヘルメットなどフル装備での訓練がスタート。

この訓練に記者も参加させてもらうと…

(報告:高阪一世記者)
「立っているのがやっとの重さです。総重量が約20キロあるということです」

このフル装備の状態で、3階建ての建物に相当する訓練用の階段を5往復しますが、参加した記者は徐々に隊員から置いていかれます。

何とか5往復を終えたものの、息が上がって立つこともできない状態に防火服を脱ぐと、しっかりと汗をかいていました。

30分間のトレーニングを終えた隊員からも、滴り落ちる汗が…

(名古屋市消防局 特別消防救助隊 仲山幹太隊員)
「7月、8月の暑い季節に火災出動した際、体が動けている時に初めて、この訓練の効果が実感できる」

名古屋市消防局は、一般の人も熱中症対策として、この時期からウォーキングやジョギングなどで汗を流して、暑さに慣れてもらいたいと呼び掛けていました。

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