58年前、静岡県で一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」のやり直しの裁判が5月22日午前11時から静岡地方裁判所で始まりました。

15回目となった再審公判は22日、すべての審理を終え、結審する見通しです。午前中の審理では、被害者遺族による書面での意見陳述が行われました。

被害者遺族は「あるべき真実を明らかにしてほしい」「何よりも第一に4人の尊い命が奪われた被害者がいることを忘れないでほしい」などと意見を伝えています。

また、袴田さんの代わりに出廷した姉・ひで子さんも意見陳述をする予定です。

この事件は1966年、静岡県の旧清水市(現・静岡市清水区)で発生し、一家4人が殺害されました。死刑が確定した袴田巖さんは、判決確定後も無実を訴え続け、2023年、東京高裁が再審開始を認めたことで、静岡地裁で再審=裁判のやり直しが行われています。

22日午後には、検察側の求刑があり、再び死刑を求刑するのかが注目されます。

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