女子サッカー なでしこリーグ1部 第10節、ヴィアマテラス宮崎は日体大SMG横浜と対戦し1-0で勝利、リーグ単独首位を快走し続けています。

5月19日(日)、ホームのいちご宮崎新富サッカー場で行われた試合。
相手は、リーグ4位の大学生を中心としたフレッシュなチーム、日体大SMG横浜でした。


立ち上がりから両チームともに激しい攻防を繰り広げます。先に試合を動かしたのは、ヴィアマテラス宮崎。

前半22分DF永野桃子のスローインから、こぼれ球を FW福丸智子が見逃さず、FW齊藤夕眞へパス。そのアシストを齊藤が綺麗にゴール右隅へ押し込み、先制弾が決まりました。

齊藤は、今季8得点目で、得点ランキング1位をキープしています。


一方、日体大SMG横浜も MF渡部麗を中心にサイドチェンジをして攻撃のチャンスを作ります。

直近のアウェイ戦で、失点が続いていたヴィアマテラス宮崎。DF陣も日体大SMG横浜のシュートやスピードをかなり警戒していた様子でした。

また、この日の新富町は風が強く吹いていました。試合が動いたものの、前半、風下だったヴィアマテラス宮崎はその後、得点を奪えず、1‐0で前半を折り返しました。

後半、走力が強みのヴィアマテラス宮崎に対して、日体大SMG横浜も球際、ルーズボールを激しく奪いにかかる姿勢は前半と変わりません。

ヴィアマテラス宮崎は、コーナーキックのチャンスを多く獲得しシュートチャンスが幾度となく到来します。
しかし、日体大SMG横浜 GK服部 茜汐香の好セーブが光り、追加点を挙げられません。

一方で、ヴィアマテラス宮崎は、DF陣の活躍もあり、日体大SMG横浜をこのまま無失点に抑え1-0で試合終了。
なでしこリーグ1部で、2013年に開幕11連勝したINAC神戸以来、11年ぶりの開幕10連勝を飾りました。
また、ヴィアマテラス宮崎はリーグ戦における連続無敗記録も更新し続けており、その数、なんと連続52試合無敗

海外サッカーの強豪チームが無敗優勝を達成したように、なでしこリーグ1部のヴィアマテラス宮崎なら『無敗優勝』も夢ではないと思います。

次節は、今月26日(日)ホームで VS 伊賀FCくノ一三重(5月21日時点順位:8位)との試合です!


≪得点者≫
後半22分 1-0 FW  齊藤 夕眞(ヴィアマテラス宮崎)

≪スコア≫
ヴィアマテラス宮崎 1-0 日体大SMG横浜


―実況アナのメモ―
 実況資料を作成する際、対戦チームの選手情報も可能な限り調べたり、取材したりしています。
今回の対戦相手、日体大SMG横浜の選手達の情報を集める際、チームで書いているブログも参考にさせていただきました。
 メンバーに入ることの出来ない思いを綴った記事・怪我でサッカーを出来ない時間について書かれている記事、様々な角度から選手達の思いが書かれていました。

 中でも、日体大SMG横浜の選手達は、周りの人を大切に思って練習・試合に臨む選手が多いなという印象を受けました。

 自分の活躍<仲間の活躍。
 これは日体大SMG横浜の選手達に限らず、これまでの取材・試合を振り返るとヴィアマテラス宮崎の選手達にも共通しています。

 今節、得点を挙げた齊藤選手。その得点に結びつくまでのアシストをした福丸選手に以前取材をした際、「齊藤選手に得点王を取らせる為に」といった言葉が飛んで来ました。
 我が我が、ではなく、仲間の為に動くことの出来る選手。今節、軍配はヴィアマテラス宮崎に上がりましたが、日体大SMG横浜の選手達が卒業後どんな進路で活躍するのか個人的にとても楽しみです。

(文:MRT宮崎放送アナウンサー 古田とわ)

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