青森県八戸市で21日に開かれた熊谷雄一市長による記者会見で、2024年10月から路線バスの運賃を値上げすると発表されました。

八戸市 熊谷雄一市長
「八戸圏域路線バスの運賃につきましては、運行している八戸市営バス・南部バス・十和田観光電鉄バスの3者と協議の結果、本年10月より運賃を改定する予定となりましたので、お知らせいたします」

運賃は初乗りが170円から20円上がり、190円。そのあとは50円刻みから10円上がり、60円刻みになります。

運賃の改定を行う理由として、市は少子高齢化に伴う人口減少により、バスの利用者が減少していることや、コロナ禍の影響による移動需要が減少したことでバス事業社の収入が減少していること、それに加えて近年の燃料や資材の価格高騰などが影響しているとしました。

また、今年度から開始されたトラックやバス運転手の残業規制が強化されたことを受けて、運転手の待遇改善に努めるためとしています。

八戸市交通部 小笠原了部長
「八戸市営バス運転手の待遇改善につきましては、令和6年4月に会計年度任用職員の期末手当を支給開始にしていまして、そういったところで待遇改善を図っています。人件費もかかるということなので、市民の皆さんには、ご負担おかけするのですが運賃改定を進めていきたい」

八戸市営バスは、このほか2024年問題に対応するため2024年4月からダイヤを見直し、減便対応なども行っていてバス事業の経営改善を図り、市民の足を確保・維持することに努めるとしています。

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