静岡県は2024年5月、指定難病・筋ジストロフィーのモデルブタの開発に成功したと発表しました。

開発したのは、静岡県の畜産技術研究所中小家畜研究センターと国立精神・神経医療研究センター、九州大学大学院医学研究院、東京大学医科学研究所の共同研究チームです。

「世界初の成果」とのことで、今後、新たな治療方法の開発に役立つことが期待されます。

筋ジストロフィーの病型の1つ、デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、遺伝子の変異によって引き起こされる遺伝性の筋疾患で、幼少期から運動機能が低下するなどの初期症状がみられ、徐々に筋力が低下していく病気です。

この疾患に対する新しい治療法を見出すため、ヒトの病気を正確に再現でき、小型で取り扱いやすい動物モデルの開発が求められていました。

静岡県によりますと、遺伝子編集技術を活用し、開発した約10頭のデュシェンヌ型筋ジストロフィーマイクロミニブタは、他の筋ジストロフィーのモデルブタよりも寿命が長いのが特徴で、治療効果を長く観察することができます。

また、通常のミニブタに比べ、小型となるマイクロミニブタの体重は25キロ程度で取り扱いやすく、研究施設内でも飼うこともできます。

このマイクロミニブタは今後、新たな治療方法の実験に使用できるかも含めて、詳しい研究が進められるということです。

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