『マイクオフ』の問題を受け環境省に設置されたタスクフォースの実務責任者が21日、新潟の被害者団体と面会しました。国会終了後をめどに大臣との懇談の場を設けたいと述べましたが、被害者団体の声に実務責任者は…

新潟を訪れた環境省の前田光哉 審議官は新潟水俣病の被害者団体のメンバーら10人と面会。

冒頭、熊本での懇談会で環境省の職員がマイクを切った問題を謝罪しました。

【環境省 前田光哉 審議官】「今回の不適切な運営につきまして水俣病に関わる全ての皆さま方に対してお詫びをを申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」

新潟の被害者団体は被害者救済を求める伊藤 環境大臣あての要望書を手渡しました。
【新潟水俣病の被害者団体】「大臣として先日の水俣病解決の意気込みを見せられた道にはずれないようにして、被害者の救済と公害の原点である水俣病問題を一刻も早く解決するよう指導され、尽力されるように強く要望いたします」

新潟では今月31日、新潟水俣病の歴史と教訓を伝える式典が開催されます。被害者団体からは伊藤大臣が国会会期中を理由に、この式典を欠席する意向を示していることについて怒りの声が上がりました。

【新潟水俣病被害の会 小武節子 会長】「今年も出席していただけないということは本当に残念です。(伊藤大臣は)九州にはちゃんと行っていますでしょ、同じ水俣病でも。同じ水俣病という病気なんですよ。それにもかかわらず、こんなえこひいきがありますか?」

前田審議官は別の機会に懇談の場を設けたいと答えました。
【環境省 前田光哉審 議官】「6月の国会明けた後が一番有力と思いますが、『国会閉会後、速やかに大臣に来てほしい』とあったということはきちんと伝えていきたいと思います」

一方、環境省が省内で横断的に水俣病の対策を行うために設置したタスクフォースについても疑問が相次ぎました。
前田審議官はタスクフォースの実務責任者です。

【被害者団体】「もう一歩先の方にお互いに進めようではありませんか」

【環境省 前田光哉審 議官】「大臣にしっかりと伝えます」

「本省に持ち帰って…」「持ち帰らせていただきます」「持ち帰って検討はさせていただきますけれども…」

【被害者団体】「前田さん、さっきから持ち帰るという話が何回か続いているんだけども、持ち帰る、持ち帰るでは同じことの繰り返しなんですよね」
【新潟水俣病 阿賀野患者会 皆川栄一 副会長】「やはり官僚的対応だなと私は感じました。大臣でに伝えますという気持ちしかないんだなと」

【環境省 前田光哉審 議官】「きょうはできる範囲で私の考えは答えさせていただいたと。できた範囲が少なかったと、もう少し自分の言葉で回答できるように自分としても成長していきたい」
前田 審議官は質問については今月31日の式典で解答するとしています。

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