田んぼで養殖される長野県佐久地方の伝統食材、フナの出荷が行われました。


佐久市の水産試験場では21日、卵を抱えた親ブナ600キロ余りが販売され、近隣の稲作農家およそ40人が、1人数キロから数十キロを買い求めていきました。


親ブナは水田へ放たれたあと産卵し、ふ化した稚魚は、稲刈りの準備をする9月上旬には5グラムほどに成長します。

養殖を続けて45年:
「嫌いじゃないから楽しみにしてやっているだよ。毎年うまくいかんから1年生だよ」


田んぼで養殖したコブナは、スーパーに出荷されたり、甘露煮やから揚げにして親戚に配られるなど地域の伝統食として親しまれていますが、高齢化などで生産者は減少しているということです。

水産試験場では伝統をつないでいくため、フナの提供を続けていきたいと話していました。

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