鹿児島県警は20日の会見で、懲戒免職処分となった藤井被告が捜査情報を漏らしていたのは福岡の会社役員の男性と明らかにしました。
藤井被告は「情報を漏らす見返りに捜査にかかわる別の情報を得ようとした。警察組織内での、自分の評価を高めようと思った」と話しているということです。

起訴状などによりますと、藤井被告は去年6月から今年3月にかけ、第三者に対し事件の処理経過や容疑者の名前などが載った県警の内部文書や個人の犯罪歴を提供し、職務上知り得た秘密を漏らしたとされています。

県警は20日の会見で、藤井被告が情報をもらした第三者は福岡市に住む60代の会社役員の男性と明らかにしました。95の事件と、警察職員や捜査対象者などあわせて304人の個人情報が記載されていたということです。男性とは「業務の一環で接していた」としています。
藤井被告はこれまでの取り調べに「情報を漏らす見返りに捜査にかかわる別の情報を得ようとした。警察組織内での、自分の評価を高めようと思った」と話しているということです。情報漏えいに絡み金銭のやり取りはなかったとみていて、情報を受け取った福岡の会社役員の男性からも任意で話を聞いています。

県警はこれまでに、去年10月に、県警の内部文書がウェブメディアに、ことし3月には別のウェブメディアにも公開されたと明らかにしていますが、捜査情報をネットに掲載したのが、情報を受け取った福岡の会社役員の男性かどうかについて、明らかにしていません。

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