レトロなモノや雰囲気を求めて日本にやってくる外国人観光客の人が増えているようです。

■海外でも人気「日本のレトロ」 体験プログラムも

日本の“レトロなもの”は海外の人にも人気になっています。

千葉県君津市には「“昭和レトロな学校”1日体験」できるというサービスがあります。大人1人3万円〜と安くはありませんが、どんなプログラムになっているのでしょう。

まず登校し制服に着替えます。制服はセーラー服などいろいろ選べます。こちらの2人の女性が選んだのは、チェックのミニスカートにルーズソックスでした。

時間割を見ていきましょう。ホームルームから始まり、1時間目は「国語」。国語の授業では好きな漢字を羽子板に書くという書道の授業でした。好きな漢字のお手本を貸してもらえるので、それを書いていきます。

アメリカ在住の女性が選んだ漢字は「凸凹」、オーストラリア在住の女性は「魔界」と書きました。書いた羽子板は最後にお土産として持って帰れるということでした。

給食では「給食当番」を体験しました。割烹着を着て配膳するというのもすごく新鮮だったそうです。メニューは、揚げパンとカレーでした。以前はソフト麺も提供していたそうなんですが、海外のお客さんからは不評だったそうで、今はカレーに統一されたということです。

■廊下に出ると…外国人大ウケ!「○○している生徒」

そして、ジャージに着替え、廊下に出ると…「バケツを持って立たされている生徒」がいました。「昔はこんな罰則があったんですよ」と言うと、みなさん大ウケし写真を撮っていたそうです。

それから「掃除の時間」、ここではなんと、“不良の卒業生が殴り込みにやってくる”というトラブルが発生します。この不良の卒業生にもストーリーがあり、「担任の先生に恨みのある先輩が殴り込みに来た」というディテールがあるそうです。

日本文化に詳しい通訳のアンジェロさんに話を聞くと「海外でも人気がある『GTO』、『幽☆遊☆白書』などで日本のヤンキーは知られています。奇抜で面白い存在ですね」ということでした。

日比麻音子キャスター:
これは本当の学校で体験できるんですか?

山内キャスター:
廃校になった学校を利用した、キャンプなどができるようになった施設でこの体験ができ、日本人でも体験できるそうです。

南波雅俊キャスター:
私も20年ほど前、廊下に立たされたことがあるので、懐かしい気がして行ってみたいなと思いました。

日比キャスター:
やはり学校はいろんな「日本らしさ」が詰まってるんだな、というのを改めて教えてもらったような感じがします。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
給食の割烹着も戦後、衛生面が確保されてないから着ていた、ということの裏返しでありますし、羽子板もなかなかないので、我々日本人がやっても思い出す感じがして、懐かしいですよね。

■「平成レトロ」は注文数7倍に…

山内キャスター:
そして“売れているもの”だと、ヤフオクやメルカリなどの「レトロアイテム」に海外からの注文が増えているそう。その「レトロ」は昭和レトロではなく、「平成レトロ」。注文数は前年同期比で約7倍になっていて、商品説明は「HeiseiRetoro」と書かれ、“平成縛り”になっているそう。

皆さんの実家にもあるかもしれません。懐かしいメモ帳や消しゴム、シールなど「ファンシーな文房具」の注文数が増加しているそうです。

日比キャスター:
本当に外国からのお客さんの感度がどんどん鋭くなっていますね。

清水章弘さん:
日本を見直すきっかけにもなりますからね。

<プロフィール>
清水章弘
教育アドバイザー
東大在学中に“勉強のやり方”を教える塾起業
学習法に関する著書多数
2児の父 36歳

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。