水俣病の患者らの団体との懇談会でマイクの音が切られた問題を受けて環境省内に新しく設置したタスクフォースの目的について、環境省幹部は被害者の救済は含まれていないと説明しました。
水俣病の患者らの団体と伊藤環境大臣との懇談会で、環境省側が発言の持ち時間を過ぎたとして団体側のマイクの音を消した問題を受けて、環境省は水俣病への体制を強化し横断的に対応するために、今月13日、大臣や職員ら29人からなるタスクフォースを設置しました。
その目的について、伊藤大臣は今月14日の会見で「現行法制のもとで環境省が1人でも多く、お苦しみの方、被害者を救うために何ができるかを達成すること」と述べていました。
一方で、きょうの会見では「水俣病の関係団体の皆様と改めて懇談の場を開催し、損なわれた関係団体、現地との関係を修復すること」と説明しました。
その後、環境省幹部はタスクフォースの目的は、まずは懇談の内容を充実させることであって被害者の救済は今の段階では含まれていないと説明し、14日の会見での大臣の発言については「大臣の思いや意気込みも含めて話があったと思う」と述べました。
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