高校生のスポーツの祭典。県高校総体が今、県内各地で行われています。
昨年度の県内の体育系部活動の部員数です。約2万人。30年前と比べてみると約1万6000人も減っています。原因のひとつは少子化です。
県内の相撲部員の数、去年は県全体で見ても選手はたったの11人。おととしは団体戦出場が1校だけという大会もありました。
部員不足を乗り越え、県高校総体に挑む古豪を取材しました。

県高校総体まで3週間。志布志市で稽古を行った鹿児島実業相撲部。団体戦で5度、日本一に輝いたことがある古豪で以前は多くの部員が在籍していました。

しかし、去年の部員はたったの3人。県高校総体の団体戦は2人足りない状況で出場しました。

この春、鹿実相撲部に7人の1年生が入部しました。

(菅間伝心主将・2年)「去年と稽古も生活もガラッと変わって、稽古も活気が出てきてうれしい」

1年生の益山虎大さんと龍山克真さんは奄美大島出身。

(益山虎大さん・1年)「1年生がたくさん入ってくると聞いた。自分らの代で全国優勝を狙えると」

(龍山克真さん・1年)「個人というか、高校では団体で全国優勝したい」

(菅間伝心主将・2年)「(龍山は)スピードがすごい。(益山は)何をしてくるかわからない動き、なかなかついていけない」

先輩も一目置く実力の持ち主。実は2人…

去年の全国中学総体の団体戦で、古仁屋中学校を40年ぶりに全国優勝に導きました。メンバー3人のうち重村鴻之介さんは、全国優勝を目指して県外の高校に進学しました。

同じ「全国優勝」を目標にそれぞれの高校で頑張ると誓いました。

(龍山克真さん・1年)「全国大会で会おうと話をした」「重村をぶっとばしてというか、勝って優勝出来たら」

(益山虎大さん・1年)「敵だけど友達としては一番の親友、相撲ではライバル。全国大会に出て戦いたい」

団体戦、鹿児島から全国にいけるのは一校のみ、その代表を決める県高校総体は今月25日です。

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