北海道室蘭市で23年、中学の教え子だった女性2人を千枚通しで刺したとして殺人未遂の罪に問われた無職野沢俊重被告(75)の裁判員裁判で、札幌地裁は17日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。  井戸俊一裁判長は判決理由で、中学教師当時、被害者の1人と性的関係を持ったことを発端に「30年以上たった後に突如、金銭を脅し取られるなどして徐々に追い詰められていった」と指摘。被告に非があるものの、酌量の余地があるとして刑の執行を猶予した。  判決によると、21年10月ごろ、2人に過去の性的関係を問い詰められて300万円を脅し取られるなどし、2人の胸などを複数回突き刺した。


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