自民党の二階俊博元幹事長の3男で公設秘書の伸康氏が、17日午後4時から和歌山県田辺市で会見を開き、次の衆院選での和歌山新2区からの出馬を表明しました。

伸康氏は町村会など和歌山県内の40を超える団体や、選挙区内の自民党県会議員19人中16人から出馬要請を受けているということです。しかし、これまで態度を保留していました。

一方、伸康氏の父で、和歌山3区選出の二階俊博元幹事長は、自民党派閥の「裏金問題」の責任をとり、次の衆院選へ出馬しないことを明らかにしています。

新2区には、共産党の新人・楠本文郎氏が立候補を予定しているほか「裏金問題」で自民党から離党勧告処分を受けて離党した世耕弘成元参院幹事長のくら替え出馬も取り沙汰されています。

▼伸康氏「秘書として連帯して責任負うべきで…後継者を名乗る資格はないかと自問し続けてきた」
 17日の会見で伸康氏は次のように話しました。

 (二階伸康氏)
 「今日までの間に県内のあらゆる団体、40件を超える出馬要請を受けてきました。これまで心の整理を進めてきましたが、本日午前に和歌山県町村会の会長を訪ね、自ら和歌山新2区で立候補を決意させていただいたと報告しました。本日の決断に至るまで私の心境も大きく揺れ動いた。二階代議士が派閥の政治資金にともなう責任をみずから明らかにして、不出馬を発表しました。私も秘書として連帯して責任を負うべきだとの考えに変わりはなく、その段階では自ら後継者として名乗る資格はないと自問し続けてきた」

二階俊博元幹事長は今年3月に「すでに派閥(二階派)の元会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けていますが、その政治責任はすべて私、監督責任者である私自身の責任にあることは当然」などと述べ、次期衆院選の不出馬を宣言、残りの任期はまっとうするとしていました。

会見で、二階俊博元幹事長は「衆院選の不出馬を決めたのは政治資金パーティー、不記載の責任か、それとも年齢の問題か」と記者に聞かれると、語気を強め、「(政治家に)年齢の制限があるか?」「お前もその年が来るんだよ。バカヤロウ」などと述べていました。

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