7月の鹿児島県知事選に新たな動きです。市民グループの共同代表を務めている樋之口里花さんが16日、立候補することを表明しました。3人目の出馬表明です。

(樋之口里花さん)「選択肢を県民に提示したいと思ったのが、一つの大きな理由です」

樋之口里花さんは、霧島市出身の52歳で、選挙は初挑戦です。元看護師で、現在は、国政選挙での野党共闘をめざす市民団体「ALLかごしまの会」の共同代表や、新日本婦人の会鹿児島支部事務局長などを務めていて、無所属での立候補を予定しています。

知事選には、これまでに現職の塩田康一さん(58)と、元県議・米丸麻希子さん(48)が立候補を表明しています。

樋之口さんは、原子力規制委員会が許可した川内原発1、2号機の今後20年の運転延長や、馬毛島をはじめ、県内に自衛隊施設が増えている現状に反対の立場で、原発や安全保障が争点化されないことに危機感を持ち、立候補を決めたと言います。

(樋之口里花さん)「(川内原発の)20年運転延長は止めたいし、鹿児島の基地建設も反対をしたい。県民の声を聞いて判断していく姿勢が必要。国任せや県民の声を聞かずに決めるのではなく」

県が進めている本港区のドルフィンポート跡地への体育館整備については、景観を損ねるなどの理由で「立ち止まって考える必要がある」としています。

県知事選挙は来月20日に告示、7月7日に投開票です。

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