おととい、東京・八王子市で死亡した母親が住んでいた都営アパートの一室に火をつけたとして、53歳の男が逮捕されました。男は「母の年金を頼りにしていた。不安と絶望で燃やしてやろうと思った」と供述しているということです。

放火の疑いで逮捕されたのは、東京・八王子市の無職・国武聡容疑者(53)で、おととい夜、死亡した母親が住んでいた都営アパートの一室に火をつけた疑いがもたれています。

警視庁によりますと、国武容疑者はこの部屋で遺品整理をしていて、一緒にいた親族が帰った後、遺品の衣類に火をつけたとみられています。

この火事で部屋の天井と壁などが燃えましたが、けが人はいませんでした。

警視庁の取り調べに対し、国武容疑者は「母の年金を頼りにしていた。将来に対する不安と絶望で根こそぎ燃やしてやろうと思った」「家族の思い出を手放さなければならないことに腹が立ち、片付けながら『こんな部屋なくなってしまえ』と自暴自棄になった」と容疑を認めていると言うことです。

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