仙台出身で、埼玉の専門学校に通っていた女性が自殺したのは、教員からの執拗な嫌がらせなどが原因だとして、遺族が専門学校を運営する学校法人や教員らに対しおよそ6900万円の損害賠償を求める訴えを仙台地方裁判所に起こしました。

提訴した下田華愛さんの母親:
「私の大切にしていた家族も亡くなり、私の人生も終わりました」

訴えを起こしたのは、去年11月に自殺した下田華愛さん(当時21)の遺族です。下田さんは、仙台市内の高校を卒業後、2021年、埼玉県所沢市の「西武学園医学技術専門学校」に入学しました。

訴えによりますと下田さんは、入学直後から教員2人に「お前たちはバカか、何も考えていないんだな」など執拗な侮辱や精神的攻撃などのアカデミックハラスメントを受け精神的不調やうつの症状が出てくるようになりました。しかし、校長や担任は適切な対応をしなかったため、下田さんは病状が悪化し自殺したということです。

このため遺族は、専門学校を運営する文理佐藤学園と教員や校長らにおよそ6900万円の損害賠償を求めています。

提訴した下田華愛さんの母親:
「人間性もない心ない教師に粉々にされ、最後には全て、自分までも娘までも骨までも粉々にされました」

tbcの取材に対し、文理佐藤学園は、「訴状が届き次第対応します」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。