コロナ禍で定着したリモートワーク。実は今、鳥取県では無料でリモートワーカーを育成する事業が行われています。
すき間時間で賃金ゲット。世帯収入を上げたい人、時間や場所の制約により働きたくても働けない人など、必見です。
鳥取県南部町にある、とあるお宅。
本田節子さん(58)は、この春からリモートワーカーとして働いています。
現在は、地元企業の案件を引き受け、1日数時間ほど自宅で、パソコンを使って動画編集やプログラミングといったリモートワークをしています。
リモートワーカー 本田節子さん
「50代もだいぶ過ぎて、退職してからも社会と繋がっていたいので何か仕事をと思ったら、もう体力的にもあれなので、在宅で自分ができること、パソコンを使っての仕事が良いと思いました。また、収入の柱にもなるかなと思いました」
そんな本田さん、動画編集などの経験はありましたが、実は、こうしたIT業務は半年前までほぼ初心者。
鳥取県が取り組んでいるリモートワーカー育成・実践事業「とりも」の1期生として、およそ4か月間かけてITスキルを身につけました。
リモートワーカー 本田節子さん
「今までフルタイムで働いてたんですけど、こうやって在宅ワークになると、自分の時間が自分でスケジュールが組めるのですごく楽になりました。お休みの日とかは孫と遊んだりとか、買い物行ったりとかしてますね」
本田さんが受講した、リモートワーカー育成・実践事業「とりも」とは、どういった取り組みなのでしょうか。
とりも事務局 bankup 藤吉航介さん
「リモートワーク未経験だったとしても、リモートワークができるようなスキルであったりとか働き方、それから案件の提供も含めてサポートしますよというような取り組みです」
「家事や育児と両立しながらすき間時間で働きたい」「物価高が続く中で在宅ワークで世帯収入を上げたい」などと思う人は少なくありません。
「とりも」では、動画やライブ講義で最新のデジタル活用を学ぶことができるほか、リモートワークの実現までをサポートしてもらえるというのです。
去年開催された「とりも」第1期には55人が受講。年齢は20代から60代と幅広く、様々な思いを持った受講者が集まったといいます。
鳥取県中部に住む上山さん(34)の場合、仕事、子育て、ボランティアを両立したいとの思いから、リモートワークが可能なデジタルスキルの習得を希望しました。
とりも Wixコースを受講 上山さん
「現在、私はフルタイムで事務の仕事をしているんですけれども、それと別に子ども食堂や子育て支援活動といったボランティア活動もしています。
当たり前のことなんですけど、働きながら何かをするのは大変だなと感じていて、また、いま4歳の子どもがいるんですけど、子どもとの時間もなかなか取れなくて、そんななか、どうやって仕事と家庭、ボランティア活動を両立していくか悩んでいたときにリモートワークという働き方にすごく興味があって、受講してみたところです」
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