奈良県十津川村の山中で、大阪市西成区に住む70歳の男性が、体長1mくらいの熊に鉢合わせ、襲われて両脚にけがをしました。

警察によりますと、14日午前10時ごろ、男性は、別荘として所有していた十津川村出谷の木造住宅を、知人とともに数十年ぶりに訪れました。

建物の玄関を開けたところ、目の前に体長1mほどの熊がいて、いきなり男性の左ももに噛みついて来たということです。

噛まれた男性が反撃し、熊の頭をたたいたところ、熊は離れて、男性の右すねをひっかいて、そのまま逃げたということです。

男性は、左ももに約15センチの咬まれ傷、右すねに約5センチのひっかき傷を受けましたが命に別状はないということです。

知人に介助されて30分かけて下山し、警察署に駆け込んだということです。

通報を受けた警察や猟友会などがクマを探しましたが見つからず、防災無線などで村民らに注意喚起を行っています。

元別荘だった建物は、すでに朽ち果てていたといい、壁や床に穴が開いていたということで、外からクマが侵入できる状態だったということです。

関係者によりますと、十津川村の中でクマが出たのは、今年初めてだということです。

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