5月9日告示の静岡県知事選への出馬を断念すると表明した立憲民主党の渡辺周衆議院議員(62)が4月14日、SBSの単独インタビューに応じ、「新しい県知事には、大都市圏だけでなく県東部のことも考えてほしい」と話しました。

渡辺議員は、知事選への出馬について「意欲はある」と語っていましたが一転、13日に自身のSNSで「国政に専念する」方針を投稿。周囲に対しても「出馬を見送る」と伝えたということです。

出馬を断念した理由について、渡辺議員は12日深夜、立憲民主党の泉健太代表から「外交、安全保障の責任者として政権交代を実現するため、国政にとどまってほしい」と強い要請を受けたためだとしています。

知事選出馬に向けた下準備を進めていたという渡辺議員は、「本当にやりたい政策があって、知事になればできるという思いはいまだにある」としながらも「決断したからには、国政から静岡県やこの県の東部をよくすることに全力を尽くしたい」と語りました。

また、知事選への出馬を表明した元副知事の大村慎一氏(60)と、出馬への意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(65)については、静岡県の政策が「西高東低」と言われることを挙げ、「静岡、浜松といった大都市圏、政令指定都市だけではなく、静岡県の東側や伊豆について、どんな政策や考えをお持ちなのか聞きたい」としました。

また、具体的な政策としては、「南海トラフ巨大地震への対策が重要」とした上で、リニア問題も含め、新しい知事には「県民や隣接する県、議会とうまくコミュニケーションをとれる人になってほしい」と注文をつけました。

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