ライフラインの維持に重要な高圧電線の張り替え工事。足がすくむような現場で仕事をする作業員に、カメラをつけてもらいました。その目線を体感してみませんか?

取材した工事は、熊本県の苓北(れいほく)発電所から美里町(みさとまち)まで伸びる高圧電線の一部を、2021年から5年間かけて張り替えるものです。

県内の電力需要の6割を賄う苓北発電所。その電線は、電力を各地に送るための生命線です。

記者「高さ80メートルほどの場所で行われる高所作業。28人の作業員が作業を進めます」

これが作業員たちの目線です。

現場まで登るのも一苦労

生い茂る木々ははるか下に、家屋は小さく見えます。

この日は電線を固定する作業。作業員たちが足を乗せるワイヤーは、2本あわせても6センチほどです。

向かいの電線には、街なかを通る電線の約70倍、50万ボルトの電流が流れています。

少しでも注意を怠れば事故につながりかねない危険な現場です。そのため、地上から見守るチームの班長からは、ワイヤーの固定方法について細かな指示が飛びました。

九建架線工事 田中僚さん(33)
「碍子(がいし=電線を支える器具)先の台付けをもうちょっと良いように小掛けしてくれん?」
作業員「はい」

上空から無線で返答

ライフラインを維持するため、日々、メンテナンスが続く現場。今、張り替えは計画通り進んでいるということです。

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