長崎労働局内で「上司のパワーハラスメントを見聞きし精神的苦痛を受けた」として、元職員の男性が国に損害賠償を求めている裁判の第1回弁論が14日、長崎地裁で開かれ、国は訴えの棄却を求めました。
訴えを起こしているのは長崎労働局の元労働基準監督官の永瀬仁さんです。
訴状によりますと、永瀬さんは2021年から翌年にかけて、当時所属していた長崎労働局内の部署で「上司が部下に暴言を吐くパワハラをを見聞きし、精神的苦痛を受けた」などとして国に対し合わせて330万円の損害賠償を求めています。
14日、開かれた第一回弁論で永瀬さんは「3年経った今でも心を傷つけられている」などと意見陳述しました。
これに対し国は訴えの棄却を求める答弁書を提出し、争う構えを見せました。
原告 永瀬仁さん:
「私が直接パワハラを受けたわけではない。とても聞くに堪えないようなパワハラ言動があって、一緒にいて加担させられているんじゃないかという風な嫌な気持ちを持ちましたので、これは何とかしなくちゃいけないと」
この裁判の次回弁論は7月22日に開かれる予定です。
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