水俣病の患者らの団体との懇談会で、環境省の職員がマイクの音を切った問題を受けて、伊藤環境大臣はきょう、省内で横断的に水俣病の対策を行うためのタスクフォースを設置したと発表しました。

伊藤環境大臣は水俣病の患者らの団体との懇談会で、環境省側が発言の持ち時間を過ぎたとして団体側のマイクの音を消した問題を受けて、省内の水俣病対策への体制を強化する方針を示していました。

伊藤大臣はきょうの会見で、水俣病の解決に向けて横断的に対策を行うための「水俣病タスクフォース」を省内に設置したと発表しました。

メンバーは大臣や事務次官、新しく担当になった水俣病対策の審議官らあわせて29人で構成されています。

環境省は団体側と改めて懇談の場を設けたいとしていて、あす、調整のため審議官を熊本県水俣市に派遣します。

また、伊藤大臣は懇談会で発言の持ち時間を1団体につき3分とする運用は2017年から行われていたと明らかにしました。

さらに、3分でマイクを切る運用は少なくとも去年から行われていたということですが、伊藤大臣は始まった時期は分からないと説明した上で、「さらなる調査で分かれば、必要に応じて報告したい」としています。

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