鳥取県岩美町で11日、特産の天然ワカメをPRするイベントが開かれました。注目は、世界最大と銘打った巨大板ワカメ作り。果たして成功したのでしょうか?
天然ワカメの産地として知られる鳥取県岩美町網代で開かれたのは「ワカメフェス」。
地元の有志で結成した「ワカメ部」がワカメの良さを発信しようと2019年から開いていて、会場にはグルメコーナーが設けられたほか、ステージイベントなども行われ、たくさんの来場者でにぎわいました。
そして、イベントの目玉は…自称・世界最大の板ワカメ作りです。
板ワカメは、ワカメを板状にして天日干ししたもので、パリパリとした食感が特徴の山陰の特産品です。
しかし…
ワカメ部 岸浩之 副部長
「かつては、この岩美町網代地区でも60軒ぐらいの方が板ワカメを出荷していて栄えていましたが、今は1軒に減っていて、岩美のワカメが認知度が落ちています」
「板ワカメの魅力を知ってもらい、少しでも作り手を増やしたい」。それが、巨大板ワカメ作りの目的です。
挑戦は、タタミ4畳分の大きさから始まり、今年目指すのは10畳分。
およそ50人の参加者は、水洗いされたワカメを地元のお母さんたちに教わりながら、重ならないよう、でも、隙間ができないように並べていきました。
参加者
「にゅるにゅるしていて気持ちいい」
「ワカメを隙間なく並べるのが難しいです」
「板わかめは食べたことあるんですけど、こういう風にできているんだなと」
使われたワカメはおよそ66キロ。並べ終えたら天日にさらし、乾燥するのを待ちます。
そして、4時間後…ほぼ乾いた状態となり、いよいよ大きさの計測です。
「9メートル50です」
結果は、縦9.5メートル、横1.57メートル。見事、タタミ10畳分の巨大板ワカメが完成しました!
ワカメ部 岸浩之 副部長
「達成しました!完璧です!パリッパリッに乾きました!もう最高の出来です。タタミ10畳分の喜びです」
この巨大板ワカメ、裁断してさらに乾燥機で乾かし、後日、関係者に配るということです。
ワカメ部 岸浩之 副部長
「板ワカメを作る、このワカメフェスでワカメを食べて「ワカメっておいしいな」という子どもたちのワカメファンも作っていきたい。このイベントを通した関係人口が増えて、少しでも漁業や岩美町網代に興味を持ってもらえたらと思います」
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