去年、北海道室蘭市で、教え子だった女性の胸などを千枚通しで刺して殺害しようとした罪に問われている元中学教諭の男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。

 元中学教諭の野澤俊重被告(75)は、去年9月、室蘭市の自宅の玄関付近で、教え子だった40代女性2人の胸や背中などを千枚通しで複数回刺し、殺害しようとした罪に問われています。
 被害者の女性2人は、2021年10月に野澤被告から、過去の性的関係を持ち出して現金300万円を脅し取った罪に問われ、2月に執行猶予の付いた有罪判決を受けました。

 13日の初公判で野澤被告は、起訴内容について間違いは「ありません」と認めました。
 検察は「台所から取り出した千枚通しで女性2人を刺し、妻に止められても執ように攻撃をやめなかった」と指摘。
 一方、弁護側は「殺害を決意したのには酌むべき点がある」などと主張しました。
 裁判の争点は刑の重さで、15日には被告人質問が行われます。

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