仙台市に住む60代の女性が、総務省職員、警察官、検察官を装った男らに次々と騙され、現金およそ50万円を振り込みました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、5月7日の午後2時頃、仙台市青葉区に住む60代の女性のもとに、総務省電波管理審議会サイバー対策室職員を名乗る男から電話があり、「警察署に電話を転送します」と言われました。その後、他県の警察署の警察官を名乗る男から、女性の携帯電話に通信アプリ「LINE」で警察手帳の画像が送られてきたうえ、「ある男があなたの個人情報を使って携帯電話を取得し、被害額16億円規模の詐欺事件に関与していた」などと電話で伝えられました。

その翌日には検察官を名乗る男から電話で、「あなたは犯人側ではないとみなし、銀行の調査はするが凍結はしない」などと言われました。

さらにその翌日の9日には再び警察官を装った男から携帯電話に「識別番号許可証」という文書の画像がLINEに送りつけられ、「あなたの手元にあるお金を警察が預かることができる書類です。お金を振り込んでください」などと電話で言われたことから、女性は11日に指定された銀行の口座に現金49万9000円を振り込んだということです。

その後、女性は振り込み先の名義人の名前がこれまでに出てきたいずれの男とも違っていたためおかしいと思い、電話で男が名乗っていた警察署に連絡したことで被害が発覚しました。仙台市内では4月にも、別の60代の女性が同じように総務省職員と警察官、検察官を装った男らによる詐欺被害にあっています。警察が注意を呼びかけるとともに特殊詐欺事件として捜査を進めています。

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