看板メニューは、あの盛岡名物です。この春、仙台市内の大学を卒業した男性が起業し、かつて通っていたキャンパスでキッチンカーの営業を始めました。

母校にキッチンカーで出店

髙橋楓悟さん:
「楽しみもありますけど、やっぱりどうなるんだろうというドキドキと、これからの将来のこともそうですけど半分半分ぐらいですね」

髙橋楓悟さん

緊張した面持ちでそう話すのは、髙橋楓悟さん。23歳の誕生日の10日、東北工業大学八木山キャンパスで念願のキッチンカー「ノーベルカフェ」の営業を始めました。東北工大は、今年3月まで通っていた高橋さんの母校。マーケティングなどを学び起業に向け準備を進めてきました。

髙橋楓悟さん(去年10月):
「オリジナルじゃじゃ麺おいしいですよ。いかがですか」

在学中の去年10月には、腕試しに大学祭に出店。盛岡名物の「じゃじゃ麺」には多くの人が列を作りました。

髙橋楓悟さん(去年10月):
「母が作るじゃじゃ麺が本当においしくて。この味を世に広めたい、たくさんの人に食べてもらいたいと」

キッチンカーの看板メニューはもちろん「じゃじゃ麺」。

「かまして」食べて

かき混ぜるという意味の仙台弁「かます」から「かましうどん」と名付けました。こだわりはゴマやクルミなど18種類で作る特製の味噌です。ランチタイムには多くの学生が並び、髙橋さんも大忙しです。

髙橋楓悟さん:
「ありがたいことに忙しいですね」

先輩が作る渾身の一杯に学生からは笑顔があふれます。

学生:
「ちょっとだけラー油が辛めなんですよ。そこがおいしいです」
「応援したいと思って興味を持ってここに来た。めっちゃうまいです」

髙橋楓悟さん:
「一社会人としてのスタート地点なので、一層気を引き締めてやらなきゃという気持ちになっています。たくさんの人に愛してもらえるような、食べたら心が落ち着くような、そんな食べ物にしたい」

飲食店開業の夢に向けて、髙橋さんは今後、他の大学やイベントでもキッチンカーを出す予定です。

髙橋さんによると、無事に初日の営業を終え、準備していた70食ほどの「かましうどん」は完売したということです。

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