太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が観測され、国の研究機関は、数日間は、人工衛星やGPSなどに影響が出る可能性があると注意を呼びかけています。また、「太陽フレア」の影響で、緯度の比較的低い地域でもオーロラが観測されています。

情報通信研究機構によりますと、太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が頻発し、日本時間の8日からきのう夜までに、大規模な「太陽フレア」を8回確認したということです。

これにより、地球周辺の磁気が乱される「磁気嵐」が発生し、今後数日間は、人工衛星に障害が起きたり、GPSの精度が落ちたりするほか、短波による通信などに影響が出る可能性があるとしています。

通常の携帯電話に影響はないということです。

「磁気嵐」が起きる状況では、緯度の比較的低い地域でもオーロラが見られるようになり、ヨーロッパやアメリカなど世界各地で観測されているほか、国内でも北海道で観測されたということです。

こちらは、きのう午後8時半過ぎに、北海道の名寄市で撮影されたオーロラの写真です。

緯度の低い北海道でも各地で観測され、十勝の陸別町の天文台には300人あまりが集まりました。

訪れた人
「初めて見ることができて、うれしいです」
「肉眼では見えないけど、カメラではっきり映ると思ってなかったので、びっくりしました」

集まった人たちはうっすらと紫色に染まった夜空を見上げ、この時期にしては珍しい天体ショーを写真に納めていました。

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