熱いレースに密着【カメラマンが魅せられた風景 特別篇】
静かな海岸に怪しげな影…。
よーく目を凝らして見ると、鋭い眼球にむき出しの牙。そして、ヒトを飲み込んでしまいそうな大きな口も。
5日、新潟県柏崎市の石地海水浴場で、恐竜の着ぐるみを着て速さを競う『ティラノサウルスレース in 柏崎』が開かれました。
アメリカ発祥のこのレース、日本国内では鳥取県で2022年に初めて開かれて以来、今では全国各地で行われるほどの人気となっています。
柏崎市のレースに新潟県内外から集結したティラノサウルスは全部で49体。
色とりどりの着ぐるみは参加者の“自前”です。
【参加者】
「日常を忘れてバカになって楽しめるところが魅力」
「せっかくゴールデンウイークだし、家族みんなで集まって楽しいイベントしたいなと思って…」
突如始まったシュールな光景に、たまたま居合わせた人たちは…
「楽しそうでいいですよね。機会があれば参加してもいいかなと」
ティラノサウルスたちはレース前、ケガをしないように入念な準備体操を行っていました。
今回はBSNニュース『ゆうなび』スタッフのカメラマンもプライベートで参加。
ティラノザウルスの“着ぐるみ”はネット通販で買ったそうです。
【BSNニュース『ゆうなび』高橋築カメラマン】
「結構変なレースが好きなんで、これを見つけた瞬間に『出なきゃ!』と思って、エントリーしました。恐竜になりきって楽しんでやっていきたいと思います」
開会式では、出場申込み順が1番早かった高橋カメラマンが選手宣誓を…。
「精一杯ティラノサウルスを楽しむことを、誓い ガォーッ!!」
いよいよレースが始まりました。
このティラノサウルスレースは、新潟県内でも過去に数回か開催されていますが、砂浜で行われるのは今回が初めて。
企画したのは、柏崎市で看護師として働く稲村博子さん。
恐竜レースで地元を盛り上げようと、看護師仲間と考えて企画したそうです。
【稲村博子さん】
「浜でティラノを着て走るっていうのがまたほんとに気持ちいいかなと思いますので、見る人も走る人も楽しんでいただければと思います」
レースは男女分かれて行います。
小学生が参加するのが『幼獣部門』で、中学生からシニアまでが『成獣部門』。
それぞれ予選と決勝が行われます。
まずは幼獣部門のレースから…。
【幼獣たち】
「ママ、暑い!」
「足暑いです」
「楽しかったです」
続いて行われた成獣レースの予選は、途中で折り返し往復で60mを走るコース。
【成獣たち】
「疲れました」
「娘たちの声が聞こえたんで頑張りました」
いよいよBSNニュース『ゆうなび』スタッフ・高橋築カメラマンの出番です。
中学生時代にソフトテニス部で培った体力を生かせるのか?
成獣レースの予選に臨んだ高橋築カメラマン扮する青いティラノサウルス。
折返したところに白黒の恐竜が間違えて逆走してきましたが、なんとかうまくかわし、予選を2位で通過。初参加にして決勝に進出しました。
「なんとか突破しました…」
そしていよいよ本日のメインレース『成獣部門の決勝』。
決勝のルールは、砂の上に立てたバットを掴んでその周りを10回まわってから、直線で50m先まで走り抜けるというハードな内容です。
予選を勝ち抜いた精鋭獣たち。
果たして優勝の座を勝ち取るのはどの恐竜か?
オスの最速ティラノサウルスが決まる決勝レースのスタートです!
青い着ぐるみで初参加した“高橋 キズザウルス”は、コース中盤から勢いが付きグングン追い上げ、2位と大健闘でした。
【成獣オス ティラノサウルス 準優勝 キズザウルス】
「疲れたけど2位だったので良かったです。このレースの経験を日々のカメラの仕事に生かしていきたと思います」
優勝したのは黒色のティラノサウルス。
【成獣オス ティラノサウルス 優勝 青木将さん】
「子どものために頑張りました。ちょっとブランクがあったんですけど、火が付いたんで、負けないぞと。悪くなかった走りでした」
優勝したティラノサウルスには、お米などが贈られました。
【成獣メス ティラノサウルス 優勝 寺澤晴海さん】
「1人だけ下手で、グルグル回るのが…。でも、走りで挽回しました」
ヒトであることを忘れ、浜辺で思いっきり楽しんだ“恐竜”たち。
【参加したティラノサウルス】
「地元も盛り上がると思うんで、どんどんやっていってもらえれば…。次回も来たいと思います」
にぎやかになる夏を前に、まだ静かな海岸には早くも、大きな歓声が響き渡っていました。
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