熊本地震から1年9か月が経過した平成30年(2018)1月。復旧を待つ熊本城 戌亥櫓(いぬいやぐら)と宇土櫓(うとやぐら)をドローンで撮影しました。

当時ニュースはこう伝えています。「1607年加藤清正が築いた熊本城。おととし発生した熊本地震だけでなく、築城以来たびたび大きな地震に見舞われ、戦争や火災といった危機にも直面しました。時代時代の困難を乗り越え、復活を成し遂げてきたこの城は、熊本の不屈の精神の象徴です。

熊本地震から1年9か月、これまで天守閣と飯田丸五階櫓の復旧を優先して作業が進められていて被災した状態でいまだ手つかずの場所もあります。

2003年に復元された戌亥櫓もそのひとつ。

‶奇跡の一本石垣″と呼ばれた飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)と同じように石垣が崩れ、ひと筋の隅石だけで櫓を支えいます。その姿から‶もうひとつの一本石垣″とも呼ばれています。

大天守、小天守に続く「第三の天守」と言われる宇土櫓。

築城当時の姿を残し国の重要文化財に指定されています。
熊本地震では倒壊を免れ、外観上は以前と変わらぬ雄姿を見せていますが調査の結果内壁が剥がれ落ち建物が傾くなどの被害が確認されています。

一方、宇土櫓の南につながる続櫓(つづきやぐら)は地震で倒壊しました。現在、散乱した部材の回収作業を終えたところです。

崩落した石垣はひとつひとつの石に番号が付けられ、大きさや特徴が調べられています。これを地震前に撮られた写真や図面と合わせて、石が元にあった場所に戻すことになっています。城内の各所に整然と並んだ石垣たちは静かに復旧の時を待ち続けています。 」

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