熊本県の消費生活センターに昨年度寄せられた相談件数が、前の年(2022年度)から約140件増えました。インターネット通販や「儲け話」の相談が目立っています。

昨年度(2023年度)、県消費生活センターへの相談件数は4984件で、前の年と比べて144件増えました。

中でもインターネットの通信販売に関する相談が多く、全体の約4分の1を占めています。一方、副業や投資の儲け話に関する相談は、2021年度と比べ約2.4倍に増えています。

特にSNSを巡る20代からの相談が多く、著名人の写真を載せて投資を呼び掛けるものや、「簡単に稼げる」などの表現に惹かれて、5000万円の被害に遭った人もいるということです。

また、小学生や中高生が、オンラインゲームや「投げ銭」の課金をしたなどとして、相談したケースは42件に上りました。

これらの中には、両親が以前に使っていたスマホに決済情報が残っていて、それを子どもが無断で使ったケースもあり、県消費生活センターは、注意を呼び掛けています。

【熊本県消費生活センターへの相談電話】
096-383-0999(相談専用)
相談時間は月曜~金曜午前9時~午後5時(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)

※土日祝日に相談したい場合は、消費者ホットライン「(局番なしの)188」で国民生活センターなどにつながります。

▼相談件数(県消費生活センター)
 2019年度 4881件
 2020年度 5282件
 2021年度 4533件
 2022年度 4840件
 2023年度 4984件

▼相談件数(インターネット通販)
 2021年度 1061件
 2022年度 1246件
 2023年度 1311件

▼副業・投資
【件数】
 2021年度 87件
 2022年度 130件
 2023年度 208件
【被害総額】
 2021年度 2億1000万円
 2022年度 2億2900万円
 2023年度 5億1000万円
【20代の相談件数】
 2021年度 18件
 2022年度 26件
 2023年度 50件

▼オンラインゲームや投げ銭の課金に関する相談
42件  被害総額:約670万円

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