30年という月日は、本当に、いろんなものが大きく変化します。世の中はどれくらい変化したのか?新聞の折り込みチラシと当時の映像もまじえて、変化を見ていこうという企画です。

■驚き 30年前は円高セール!? 外国人観光客が悲鳴

熊崎風斗キャスター:
今から30年ほど前は、円高ということで還元セールがたくさん行われてました。スーパーでも輸入品のセールがよく行われていたということで、今とは時代が全く違います。

2024年5月9日の円相場は1ドル=155円台後半。
1995年3月は、1ドル=88円38銭。
ちなみに翌月には1ドル=79円75銭の最高値となりました。

ウルヴェさんは、当時アメリカにいらっしゃったんですよね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
そうなんですよ。大学院を出た時期なのでアメリカに住んでいて、何でも向こうが安かったですね。家賃は安いし、円でお金をいただくと本当に得した時期です。

熊崎キャスター:
当時の映像をご覧いただきたいと思います。

外国人観光客
「東京にずっと来たいと思っていたけど(物価が)高いので節約していた」

今とは真逆で、日本は物価が高いと嘆いてました。円高ということで輸入品が非常に安く売られていて、海外のビールが1本100円。それだけではなく、輸入住宅もお買い得だったということです。さらに個人輸入の相談所まで登場。

利用客
「子供服とか結構外国のほうがかわいくて安いものが多いので、もっと使ってみようかなと思っている」

利用者はカタログを見て、FAXなどで申し込んでいたそうです。

■ガラケー全盛時代チラシには? iPhone上陸で大熱狂

続いて、2005年(平成17年)。
まだまだガラケー全盛期でした。「通話も通信もバリバリ派の方お待たせしました!」「着うた」というのもありました。

ここから数年後の2008年(平成20年)です。いよいよ携帯界の黒船「iPhone」が日本に上陸しました。

iPhone発売前の表参道には約700人の行列ができました。ちなみに先頭の人は3日前から並んでいたそうです。発売当日には約1500人もの人が集まりました。

「もう乗るしかないですよね、このビッグウェーブにね」

日本初上陸のiPhoneを手にすると異様な盛り上がりになりました。孫さんと記念撮影する人も。

こちらの男性は、早速iPhoneで初電話。お相手は…

「もしもし」
「聞こえる 聞こえる」

目の前の彼女。

ちなみにこのニュースを伝えていたのが山内あゆアナウンサー(当時32才)でした。

山内あゆキャスター
「例えば押すだけで…えいっ」
「ちょっと触りますね、私の指紋が嫌いかしら…指紋じゃないんですけどね、タッチパネルって意外と反応が…あ、しましたね」

タッチする文化がなかったので、やり方もわからないところからプレゼンが始まっていた。

■衝撃 バブル崩壊前の高金利

続いて、1990年(平成2年)の夏。
郵便局の定額貯金の10年後の利回り8.64%。
例えば100万円預けると、10年後186万円(取引き前)に。

井上キャスター:
住宅ローン、とんでもないですよね。30年を5分で振り返るのは、なかなか駆け足になりましたけど…裏を返すと、30年後ぐらいにまたこの時代に戻ってても、おかしくないわけですもんね。なしではないわけですよ。

ホランキャスター:
でも、人の増え方とかも違うので、全く経験したことないものかもしれないですしね。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰

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