群馬県前橋市に本店を置く「東和銀行」に勤務していた当時25歳の男性行員が上司からパワハラを受けて自殺したとして、労働基準監督署が労災と認定していたことがわかりました。

上司によるパワハラなどで労災と認定されたのは、前橋市に本店を置く「東和銀行」に勤務していた当時25歳の男性行員です。

東和銀行によりますと、男性行員は2017年5月に埼玉県川越市の支店に勤務していた際、自殺しました。

川越労働基準監督署が調べた結果、自殺したのは上司から「バカ」や「給料泥棒」といった人格を否定する発言や、威圧的な態度で叱責されるなどのパワハラを受けたことなどが原因だったことがわかり、2023年8月に労災と認定されました。

東和銀行はきょう午後に会見を開き、江原洋頭取が、「大切な家族を亡くすという、取り返しのつかない大変な事案を起こしてしまい、深くお詫び申し上げます」と遺族に対し謝罪したうえで、再発防止に取り組むと述べました。

東和銀行 江原洋頭取
「職場環境における課題や事実を常に把握して再発防止に向けて、徹底的に取り組むことをお誓い申し上げます」

東和銀行は、男性行員の自殺後、全行員に対するハラスメント研修を継続的に実施しているほか、若い行員などがスムーズに相談できるように制度を変更したということです。


今、悩みを抱えているという方は、「日本いのちの電話」などの相談窓口があります。

厚生労働省のホームページでは、このほかにも様々な相談窓口が紹介がされています。

<相談窓口>
日本いのちの電話
・フリーダイヤル 0120-783-556
毎日:午後4時~午後9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時

・ナビダイヤル 0570-783-556
午前10時~午後10時

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