9日、高知市の清掃工場で、ごみを捨てる「ピット」に男性が転落する事故がありました。家庭からのごみも持ち込むことができるこちらの工場、高知市は「一般の人は気を付けて作業してほしい」と注意を呼び掛けています。

(リポート 野中麟太郎 記者)
「高知市清掃工場です。私の右奥に見えるピットに人が落ちたと見られています」

高知市消防局によりますと、事故があったのは高知市清掃工場で、9日午前11時20分ごろ、ごみを持ち込んで捨てていた75歳の男性が、ごみを捨てる穴「ピット」に転落しました。男性が落ちたのは、「ピット」のごみ投入口から深さおよそ10mの所で、駆けつけた消防隊員に引き上げられ病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

「ピット」は本来、地下2階ほどの深さがありますが、9日はゴールデンウイーク明けで通常より多くのごみがたまっていて、男性はその上に落ちたということです。男性は、ごみを捨てる際にバランスを崩して転落したとみられています。

工場では、ごみの投入口に「安全バー」を設置するなどの安全対策がとられていますが、今回男性が利用した「トラックの荷台から直接ごみを捨てるピット」には、「安全バー」が設置されていなかったということです。
高知市清掃工場では、一般家庭から出た燃えるごみも受け付けていますが、ここ数年で何度か転落事故が発生しているといいます。管轄する高知市環境業務課は、「一般の人はピットの位置に気を付けて、安全な場所で作業してほしい」と注意を呼び掛けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。