新潟県内では献血の協力者が減っています。とくに若者はここ10年で1万人減少していて、関係者がある方法で献血の協力を呼びかけました。その効果は?

石油暖房機器などを製造している新潟市 南区のダイニチ工業。9日、献血バスで社員が献血に協力しました。
ダイニチ工業では1985年から社会貢献の一環として連休明けに行っています。

【社員は】「献血ルームに行くよりは、会社に来てもらった方が自分としては利用しやすいというのがありましたので、タイミングがあえば必ず献血するようにはしています」

【社員は】「仕事の合間をみてこうやって献血できて手軽に取り組めてよかったなと思います」

献血バスの手軽さもあり、協力する人がいる一方で県赤十字血液センターによりますと能登半島地震の影響で献血バスでの協力者数が減っているということです。

【新潟県赤十字血液センター 熊谷弘明さん】「新潟県内も被災地となっておりましたので現場の復旧作業、修繕作業に関わる方が多かったので会場には献血バスは配車させていただいたんですけど、その事業者での人数が減少しているというのが大きな原因かなと」
県内の献血バスでの目標とした量は例年ほぼ100%達成できたのに対し、今年1月から4月は93%と目標を達成できませんでした。7%はおよそ1300人分の血液にあたります。

さらに課題は若者の献血離れです。県などの調査では2012年度からの10年間で県内の10代~20代の献血者の数はおよそ1万人減少しています。

そこで献血ルーム「ばんだいゆとりろ」では今年3月から今月6日まで若者を呼び込もうと写真映えのフォトブースを設置しました。

【新潟県赤十字血液センター 熊谷弘明さん】「フォトブースの設置もあった影響で高校生や大学生の献血協力は微増ではあるんですけど4月に関しては歯止めがかかったという状況です」

ただ若者の協力がまだまだ必要ということで20代の私も献血に協力してきました。
【記者リポート】「会社の指示ではなく私個人の意思で献血をしたいと思います」
献血自体は10分程度で終わりました。
【記者リポート】「終わった後、気持ちが人のためになっているのかなというところで、清々しい気持ちになっています」

丁寧な説明と対応で安心して献血することができました。
【新潟県赤十字血液センター 熊谷弘明さん】「なかなか献血ルームというと病院みたいとか、痛そう、怖いという学生の方が非常に多いのかなと思うんんですけど、一歩足を踏みいれていただくとそんなこともないので積極的にお越しいただきたいなと思います」

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