福島市の牧場で、死んだ子牛を不法に捨てた疑いで、元社長ら2人が書類送検されました。

廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されたのは、福島市の「復興牧場フェリスラテ」の元社長の男性ら2人です。

警察によりますと、2人は2020年から去年6月ごろにかけ、死んだ子牛1.4トンあまりを市内の山林に不法に捨てた疑いが持たれています。警察は去年7月、牧場への強制捜査を行い、重機を使って土を掘り起こし、牛の骨などを確認していました。

警察の強制捜査・2023年7月

当時元社長の男性は、TUFの取材に対して牧場を始めた2015年ごろから約8年間にわたって200頭ほどの子牛を埋めたと話していました。

任意の取り調べに対して2人は、「死んだ子牛を処分するのが面倒だった」と容疑を認めているということです。

警察は9日、起訴を求める厳重処分の意見をつけて書類送検しました。

「復興牧場フェリスラテ」は2015年、原発事故で避難した酪農家による共同経営でスタートし、翌年には当時の安倍総理も視察に訪れるなど、福島の「酪農復興」のモデルとして期待されていました。

安倍元総理が視察・2016年

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