健康寿命について考える「にいがたケンジュプロジェクト」。みなさんは朝ご飯を食べていますか?県立大学などが行った調査で13パーセントの子どもが週1回以上朝食を抜いていることが分かりました。その背景を取材しました。

県立大学の村山伸子 副学長です。2020年、東京の国立成育医療研究センターと協力し、全国3000世帯を対象に子どもの食に関する調査を行いました。

その結果、朝食を週1回以上抜く子どもは13パーセントに上ることが分かったのです。

朝食を抜きやすい子どもの保護者にはある共通点が見えてきました。『食に関するリテラシーの低さ』です。

【新潟県立大学 村山伸子 教授】「食に対するリテラシー、つまり食に対する知識とか態度(関心)とか、調理のスキルなどが低いほど子どもが朝食を抜きやすい」

村山教授によりますと、朝食を食べることで様々なメリットがあります。
・腸が活性化することで排便につながる
・ブドウ糖を摂取することで脳が働く
・体温が上がり体が動く準備ができる
・早寝早起きにつながり生活リズムが整うなどです。

学習習慣にも良い影響があるという報告もあるそうです。
また今回の調査では、食に関するリテラシーが低い保護者の食事はバランスが悪いという結果も出たそうです。

【新潟県立大学 村山伸子 教授】「養育者の知識や関心やスキルを上げていただくことが健康な子どもにつながると思うので、いろいろな情報源を活用して取り組んでいただけるといいかなと思います」

食に関するリテラシーと聞くと難しく考える人もいるかもしれませんが、村山教授はまずは気軽に取り組むことが大切だと話します。
【新潟県立大学 村山伸子 教授】「例えば今、インターネットの動画でも簡単な調理法を紹介する動画などがたくさんありますので、そういうのを見たりするのがひとつのきっかけになるんじゃないかなと」


一日の活動を左右する朝食。改めてその重要性について考えてみてください。

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