「子どもが嫌いな野菜ランキング」で3年連続1位のピーマン。実は、卵と一緒に食べることで苦手意識を軽減できるかもしれません。

キユーピーが“ピーマンの苦みを認識する受容体”を特定!

良原安美キャスター:
ピーマンの苦味が苦手という方は、卵で変わるかもしれません。

まずは、ピーマンの栄養素からご紹介していきましょう。

●コラーゲン:皮膚の抵抗力UP
●カロテン:免疫力UP
●ピラジン:血栓予防
●ビタミンC:抗酸化作用

ピーマンには、これらが豊富に含まれています。まさに栄養満点です。

しかしながら苦味が特徴ですので、過去には「子どもが嫌いな野菜ランキング」(カゴメ野菜定点調査)で、3年連続で1位になってしまったこともあります。皆さんはどうでしょう、子どものときは苦手でしたか?

井上貴博キャスター:
苦手でした。「大人になったらこれがおいしいんだよ」と言われて、嘘だろうと思っていましたが、今は苦ければ苦いほどおいしいと思います。味覚って、こうやって衰えるんだって。

萩谷麻衣子 弁護士:
男の子は苦手な子が多いような気がします。うちの息子も、ちょっとダメです。娘は大丈夫。

良原キャスター:
大人になるにつれ、いろんなものが好きになったりしますが、その苦味について、キユーピーがある研究結果を発表しました。

まずは、私たちがどんなふうに味を認識するかというお話です。私たちの舌には受容体があって、甘味、旨味、苦味、塩味、酸味を受け取り、味覚神経が脳に伝達して味を認識します。

甘味や旨味の受容体はそれぞれ1種類ずつなのに対して、苦味の受容体は、なんと25種類もあるんです。どの受容体がピーマンの苦味を感じているのか、これまではわかっていませんでした。

これを調べようと、キユーピーは25種類の苦味受容体それぞれにピーマンの苦み成分を加えて、“ピーマンの苦みを認識する受容体”を特定したんです。

そのうえで、ピーマンと卵黄を合わせて受容体に加えると、卵黄のタンパク質の影響で、苦みを約3割低減することができたといいます。

ホラン千秋キャスター:
気になることがいっぱい。いろいろ試したなかで、卵黄はそうだったということですか?

良原キャスター:
もともとキユーピーは、マヨネーズと一緒にピーマンを食べるとお子さんも食べやすいということを発表していました。

それはどうしてなのかとマヨネーズのいろんな成分を調べたところ、卵黄が苦味を抑えていたことがわかったそうです。

井上キャスター:
考えとしては、タンパク質を突き詰めるなら、別に卵黄じゃなくてもいいわけですもんね?他のタンパク質でもいいけれども、卵黄のタンパク質がということですか?

良原キャスター:
そこはあえて、キユーピーがマヨネーズという観点で調べていたので、卵黄のタンパク質だということです。

この研究結果について、キユーピー担当者は「今回の研究は苦味の強弱を“細胞レベルで客観的に数値化”したもの。人の試食による判定ではない」とおっしゃいます。

では人の試食もやってみようと、Nスタで独自調査いたしました。ピーマンの苦み、本当に卵黄で低減するのでしょうか?

なぜ卵黄で苦み低減?メカニズム解明は今後の課題

都内の焼き鳥店で提供されていたのは「月見ピーマンつくね」。生のピーマンにのせ、卵黄を絡めて食べるひと品です。

このメニューを頼んだお客さんは、まずは卵をかけずにいただきます。

「おいしい、でも苦い。ちょっと苦いですね」
「後味、ピーマンの苦みが、独特の苦みが。僕好きですけどね、ピーマンの苦みは」

次に、卵黄をかけてもらうと…

「ピーマン食べてる気がしない」
「え!?そんなに変わるの!?ほんまに!?」

信じられない様子でしたが…

「おお、ほんまや。苦みがなくなった」

他のお客さんも…

「さっきのピーマンの苦みが少し和らぐというか、苦みは苦みでおいしいんですけど、この甘い感じはいいと思いますね」

小さい頃からピーマンが苦手なお客さんは…

「まろやかになっておいしいです。卵の味があることによって、より(苦みが)なくなった気がしますね」

良原キャスター:
ということで今回、スタッフとお客さん含めて12人が試食しましたが、全員が「苦みが低減した」と感じたそうです。

ピーマンがもともと苦手な人は「臭みや苦みが苦手だけど、卵によってなくなった気がする」。一方で、ピーマン好きの方からは「ピーマンを食べてる気がしない。ピーマン好きとしてはそのままでも…」という意見もありました。

ホランキャスター:
私たちも試食しましたが、やっぱり卵黄をつけたほうが、あとからくる苦みがなかったんですよね。

良原キャスター:
キユーピーは今後、卵黄がどのようなメカニズムで苦みを抑制しているのか解明したいということです。卵もピーマンも、それぞれ生なのか、焼くのか、茹でるのか?より効果が高い調理法がわかるのではということでした。

井上キャスター:
あとは、味覚感度が高いといわれている10代、もしくは子どもたちで調査して、本当に卵黄で変わるのかどうか聞いてみたいですね。

萩谷麻衣子 弁護士:
お子さんにはなかなか、ピーマンを生で食べるのがハードルが高いので、そこを今後どう調理するかですね。

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<プロフィール>
萩谷麻衣子 弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当

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