各地で問題となっている、いわゆる「カスハラ」を防ぎ、職員のプライバシーを守ろうと、京都市役所は今年度から名札にフルネームを記さない運用をはじめました。

 「カスタマーハラスメント」、いわゆる「カスハラ」は客や消費者などが、従業員などに対して暴言を吐いたり、不当な要求をしたりする迷惑行為。

 行政機関の職員が標的となることも多く、一部の来庁者らが無断で職員の動画を撮影したり、SNS上にさらしたうえで誹謗中傷したりするケースも確認されています。

 京都市によりますと、現時点でそうした迷惑行為は確認されていないということですが、職員のプライバシーを守り、被害を未然に防ぐため、昨年度末に全職員に対し「名札には下の名前は表記しないこと」などを通達したということです。

 京都市行財政局コンプライアンス推進室の松浦裕之副室長は、「市民への責任ある対応として名札の着用は必要だが、所属と苗字さえ分かれば職員の識別はできる」などと説明しています。

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