能登半島地震で被災した石川県の伝統芸能「御陣乗太鼓(ごじんじょ・だいこ)」の演奏会が6日、宮城県女川町で開かれ、復興を目指す勇壮な音色が、東日本大震災の被災地に響き渡りました。

面をかぶった男性たちが、奇声を上げながら激しく太鼓をたたく「御陣乗太鼓」。石川県輪島市名舟町に400年以上伝わる伝統芸能です。安土桃山時代に、鬼や亡霊の面をつけて太鼓を打ち鳴らし、上杉謙信の軍勢を追い払ったことが起源とされています。

6日は輪島市の保存会のメンバー6人が、東日本大震災の被災地である女川町で、勇壮な舞いと演奏を披露しました。

女川の人:
「迫力がありました。初めて見ましたけど素晴らしいですね。じーんと来ます」「びっくりしました。見事ですね。本当に大変な中で。これからも頑張って下さい。応援しています」
石巻から来た人:
「自分たちも全国の皆さんに応援してもらったので、自分たちも出来ることはやっていきたいと思う」

保存会のメンバーは自宅が被災し、多くの地域で断水が続いているため、能登半島を離れて避難生活を送っていて、地元での活動は出来ない状況だということです。

御陣乗太鼓保存会 槌谷博之代表:
「400年以上前から続いているので誇りです。和太鼓の力でなんとか復興に向けて手助けになれば良い」

御陣乗太鼓保存会 槌谷博之代表

会場には募金箱が設置され、訪れた人たちは次々と協力をしていました。

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