北海道浦河町で5日、家族で山菜採りをしていた男性がクマに襲われ、けがをしました。
現場では、子グマの足跡も見つかっています。
これは、去年、現場近くの「箱わな」にかかったクマの写真です。
地元では、クマの出没エリアとして知られていて、6日も朝から警察のパトロールや浦河町が看板を設置し、注意を呼びかけました。
金子記者
「男性が襲われた現場の近くには、出没注意の看板が設置されています」
5日午後1時ごろ、浦河町上杵臼で家族で山菜採りをしていた佐藤勝さん81歳がクマに襲われました。
金子記者リポ
「男性は、この牧草地から500メートルほど離れた場所にある川の近くで、襲われたとみられています」
佐藤さんは、妻と息子の3人でギョウジャニンニクを採るため、隣の様似町から訪れ、家族と離れて山菜採りをしていました。
その後、佐藤さんが戻ってこないため、心配した妻と息子が見にいったところ、けがをしているのを見つけ近所の人に救助を求めました。
救助に向かった近所の人
「首をかまれたか、ひっかかれたかで結構、出血されていて、肩も出血していた。畑であお向けて横になって寝ていた状態。Tシャツが赤く染まっていた」
佐藤さんは、顔や首などを噛まれたり、ひっかかれたりして会話ができない状態で病院に運ばれました。
襲われた現場は、浦河町の中心部から20キロほど離れた牧場と牧草地が点在する場所です。
写真は、去年、現場近くの箱わなにかかったクマ。
付近では、牧場の池の鯉や沼地のフキなどを目当てに、クマがよく出没するということです。
救助に向かった人
「こういう牧草地にたまに出たのを見たことがある人は結構いる。地元の人なら何回か見たことはある。われわれが山菜を取りに行くときは、笛とか鈴とかそういうのつけていく」
佐藤さんが襲われた現場には、長さ10センチほどの子グマの足跡が複数見つかりました。
男性を襲ったクマかはわかっていませんが、警察などは、近くに母グマもいる可能性もあるとみて注意を呼びかけています。
では、もし山の中でクマに出会ったとき、どうしたらよいのでしょうか。
大切なのは、大切なのは止まることです。
絶対に走ってはいけません。
慌てて逃げるとクマは本能的に追いかけてくる可能性があります。
ゆっくり後ずさりしましょう。
それでも、クマが向かってきた場合は?
クマスプレーを持っていれば、4~5メートル離れた所から目と鼻をめがけて噴射します。
また山で、クマスプレーはリュックの中にしまわず、すぐに手に取れる場所に携帯しておくことも大切です。
もし、クマスプレーを持っていない場合は、命を守る姿勢を取りましょう。
うつぶせで、首の後ろに手を当て、おなかや首元を最低限守る姿勢をとりましょう。
他にも、山に入る時は、以下のことを守ることが大切です。
1,音を出す
2,ひとりで行動しない
3,意識と知識を持つこと
(監修:酪農学園大学 佐藤喜和教授)
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