東京都葛飾区からサッカーJリーグ入りを目指す「南葛SC」に5日、強力なサポーターが加わった。区立奥戸総合スポーツセンター陸上競技場でのホーム開幕戦に、葛飾・柴又が舞台の映画「男はつらいよ」の山田洋次監督(92)が登場。映画テーマ曲の歌詞をもじり「奮闘努力の甲斐(かい)があるように」とエールを送った。

南葛SCの試合の応援に初めて訪れた山田洋次監督(右)と、SCオーナー兼代表の高橋陽一さん=5日、東京都葛飾区の区立奥戸総合スポーツセンター陸上競技場で

 関東1部の南葛SCは、漫画「キャプテン翼」の原作者で葛飾出身の高橋陽一さん(63)がオーナー兼代表を務める。キャプテン翼の翼くんと「男はつらいよ」の寅さんの2人の生みの親が試合前のピッチで共演し、客席を埋めたサポーターを沸かせた。  両作品のファン層の懸け橋となって一緒に下町を盛り上げようと、南葛SC側が共演を呼びかけた。第1弾の今回は「男はつらいよ」の劇場公開55周年を記念した企画「Go! Go! 寅さん」の一環で、日付の語呂合わせで5月5日に開催。今後もイベントなどで協力していく。

◆葛飾には「こち亀」の両さんも

 地元ゆかりの主人公は、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんも。山田監督は「3人の英雄がいる葛飾で力強く戦って」と願った。子ども2人と観戦した区内の会社員佐山裕太さん(37)は「生まれも育ちも葛飾で、南葛SCと『男はつらいよ』のファン。地元を代表する2人の共演は夢のよう」と笑顔で話した。(押川恵理子) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。