出水市の北薩トンネルでことし7月以降、壁面の崩落や水の流出などで、通行止めが続いている問題で、復旧作業を進めるために水を抜く作業用トンネルを掘る工事に県が23日、着手しました。

高規格道路・北薩横断道路の出水市とさつま町にまたがる県内最長4850メートルの北薩トンネルではことし7月、出水市側で壁面が崩落して土砂や水が流出し、高尾野インターからさつま泊野インターの間で通行止めが続いています。

県は今後の調査や復旧にむけ、まずは流出が続く水を抜くための作業用トンネルを掘ることを先月決めており、その工事に23日着手し、測量を始めました。

作業用トンネルを長さ60メートル掘り、その先に水抜きのボーリングを110メートル掘り進む計画で、年明け1月初旬にも掘削工事を始め、3月中旬に完了させる見込みです。総工費はおよそ1億9200万円です。

先月、県は作業用トンネルを最長で180メートル掘り進む計画としており、水を抜く作業の進捗状況を見ながら、その後の工事は検討するとしています。

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